完全に体調に支配されて、振り回されてしまっているわ。

たった一回、生理が戻っただけで、
なんとか抑えることが出来ていたホットフラッシュが再び噴き出して、
それに加えて、体の内部のバランスが崩壊していくような、
救いようのない不調。。。

苦しくって起き上がることができないのを、
無理やり起きて何とかひとつのことを片付けると、
ソファに倒れこみ、肩で息をしている自分に気がつく。

腕を肩の高さに上げることさえ、唸り声が出るほど苦しいなんて、
いったい、自分の体はどうなってしまっているんだろう。

こんなに苦しんで。。。このまま、ずっと。。。？
何度こんな苦しみが戻って来るんだろう
いつまでこの苦しみが続くんだろう

限界量までの抗がん剤と放射線、
そして、やはり限界量まで打った白血球を増進するための
ニュープロジェンの注射。。。

今、がんの再発がないのは、この積極的な治療のお陰だったかも
知れないし、もしかしたら、そこまでしなくても再発して
いなかったかも知れない。

でも、あの時あの時点では、出来うる限りのことをしようと思い、
がんの性質上、これ以外の選択は有りえなかった。

それでも、想像を超える治療の爪あとに苦しんでいると、
自分で選んで、自分で決めた治療でありながら、
ふと、「もし、もう少し緩めの治療をしていたら」と
今更、どうすることも出来ないことを考えてしまう、
そういう自分にすら、神経を逆なでされてしまう。

後悔するのは、いや。
後悔するような生き方は、してきていない。

今まで、どんなことにも過剰な自信を持っていたはずが、
苦しみに負け、自分自身の存在が根底から揺らいでくるなんて。

気力も根気も忍耐力も、ねばりもどこかに吹き飛んで、
何のために生きているのか、この苦しみの中でどんな生きる価値が
あるのかと、自分に問うていることに気づき、愕然とする。

体調に完全に負けた瞬間。。。

明日の体調が今日よりはいいことを祈って。。。