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カザフスタン出身の高所登山家、 アナトーリ・ブクレエフの日記をまとめたものが、 この本、「 Above the Cloud 」 ブクレエフは他に、「 Climb 」 (邦題:デスゾーン) を、 ウィストン・デウォルトと共著している。 1996年5月10日に起こった、日本の難波康子さんを含む エベレストの大量遭難に関しての、聞き取りを中心にした本だ。 彼は、アメリカ人の登山家スコット・フィッシャーの営業登山隊に 25000ドルという破格の金額で、ガイドとして雇われていた。 取材登頂し、生還したジャーナリスト、ジョン・クラカワーの ベストセラー「 Into thin Air 」 (邦題:空へ) で、 その気難しい性格と、不自由な英語で、遭難の悪役とされてしまった。 書簡や、ネット上で、クラカワーとブクレエフの 激しい応酬は、今、現在も見ることができる。 ここ しかし、そのブクレエフも、翌年クリスマスの日に、 アンナプルナを登山中に雪崩で遭難した。 その後、アメリカの恋人の手で残された日記をまとめ、 本にして出版したものが、本書だ。 たまたま書店で手にして、死者が蘇ったのかと思うほど驚いた。 この人の生き方に強烈にひかれ、読み終わるのがおしくて、 ことさらに時間をかけた1冊になった。 本のタイトルにも、深い思いがあった。 ちなみに、アメリカの営業登山隊のリーダー、 スコット・フィッシャーの遭難遺体が今も野ざらしにされていると ある日本のウェブサイトで見たが、それは違っている。 ブクレエフの手で2度、そしてその後、 登山コースからは見えない場所に、 等身大のチョルテンが築かれている。 PR |
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